HUNTER's LOG
MONSTER HUNTER 0

古代林をめぐる2


古代林エリア3の洞窟から、エリア4・5・7あたりは、表の森とでもいうべき場所だ。以降の深層に比べれば、森丘や密林と(あるいは樹海と)似たような樹林地帯である。故にモンスターにとっても住みやすく、縄張りを主張したいエリアであるので、狩においては主舞台ともなる。

ゲーム上当たり前といえばそうなのだが、ルーキーに優しい色々の素材の採集できるエリアでもある。新フィールドを開放し紹介するにあたっては、どのくらいの腕前のハンターが入れるものか、という点は重々気をつけて図らねばならない。これは狩猟対象となる大型モンスターとの関係でもあるので、リオの話によれば、というものだと思われたい。

古代林エリア3

巨大化石の洞窟(エリア3)

森の奥へと導く洞窟。釣りのできる水場もあり、湿潤な場所だと思うが、水を苦手とするはずのテツカブラがよくいる。

なにより目を引くのは、巨大なアンモナイトの化石のような岩肌だろう。オパール状に鉱石化しているようだが、化石と見えない岩肌にも青く光る鉱石状の露出が見える(ディノバルドはこれに尻尾を擦り付けている)。そもそもここの話として、MH世界の鉱石は太古のモンスターの亡骸に由来する、という線が確定したのは、MHWに先立つこと、この洞窟が決定打だった(雪山のマカライトの頃からそうじゃないかと思ってはいたが)。そういう意味では感慨深い場所ではある。

ハンターの採集としては、まずその採掘ポップが繰り返し出るエリアであり、序盤の武器強化に心強い場所である。キノコポップは一回固定だが、ニトロダケが採れる可能性がある。そして、ここには古代林唯一となる釣り場がある。

オススメは夜釣り

以前にも述べたが、ここは全フィールドエリア中最高のキレアジ出現率を誇る釣り場だ。しかし、水そのものの透明度は高いのだが、水面が光を反射して魚影が判別しにくい、という難がある。五十歩百歩ではあるが、昼よりは夜のほうがまだ反射が少なく、魚影が見える(ような気がする)。ここでは、モンスター素材の刃部をを持つ武器には砥石よりキレアジのほうが良いとしているのだが、古代林をベースとするなら、この水面に慣れてキレアジを狙うことになる。ちなみに、錦魚というレア魚が釣れる場所でもあるが、錦魚は黄金魚と同じ枠なので、黄金ダンゴで集め釣ることができる。

それにしてもブナハブラやリノプロスと、お邪魔虫が必ずいるエリアでもある。けむり玉はブナハブラにも有効だが、釣りのためにこれを使うというのも勿体無い(調合書なしの状態では貴重品)。採集ツアーなら9匹ほどの出現なので、例の「骨素材にはモンスターの体液」の虫狩目的も併せると丁度良いかもしれない(ランゴスタ・カンタロスよりモンスターの体液の剥ぎ取れる確率は高い)。

ブナハプラ狩を併せる

こうなってくると、以前も述べた「調査員用ライトボウガン」がぜひとも欲しい。既存のライトボウガンだとイメージ的に大きすぎるのだ(特に担いでいるとき)。MHWのおばさまの操る両手持ちのスリンガーはいかにも玄人向けという感じなのだが、あれに近いコンパクトさで、LV1クロスボウガンくらいの威力で、弾はLV2通常弾と毒弾が撃てて、できたら内蔵弾に閃光弾とけむり玉効果のもの(現状なぜかない)を……みたいな。レベッカがギルドにねじ込んでくれるのを期待しよう。

古代林エリア4

夜鳥の森(エリア4)

深閑とした樹林に囲まれた、というような描写が似合うエリア。始終オルタロスたちがせっせと餌の補給に励んでいる場所だが(ハンターに構う風もない)、まことにこの雰囲気がよく似合う夜鳥・ホロロホルルが羽を休める場所でもある。

採集的には上層唯一のハチミツポイントであると心得たい。近くのキノコポップにはニトロダケの期待もあるので、元気ドリンコ狙いならまずこのエリアということになる(睡眠攻撃が得意なホロロホルルの寝ぐらにうってつけだ)。草ポップの方はネンチャク草・ツタの葉の期待もあるので、調査員的には非常に重要なエリアといえる。また、これも調査員必携の閃光玉の素材となる光蟲は、エリア1とここの期待値が高い。

ところでホロロホルルの寝ぐらということで、エリアにはその落とした羽根などが見えるのだが、ちょっと双眼鏡のことについて。MHWではかなり役立つアイテムになったが、MH1からMHXXの双眼鏡というのはまことに使い所のない代物であった。まず、遠くが見えるといっても解像度が上がるわけではないので、肉眼の見た目のまま一部が拡大されるだけである。

双眼鏡を使う

また、「ハンティングアクション」というわりには大型モンスターから隠れるなどの仕様がほぼほぼなかったため、エリアの端から双眼鏡で覗いていても、すぐ見つかって戦闘になってしまう。けむり玉を併用するとそれらしくはなるが、今度は視界が霞がかってしまうという体たらく。

それが、switchi版のMHXXにきて、ようやく少しは使い所ができたように思う。遠くを見るのではなく、近くを拡大して見るのに使う。switchi版MHXXのテクスチャはそこそこ解像度が高くなっているので、拡大しても見甲斐がある。上のホロロホルルの羽根など見るとわかるだろう。ただし、この精度もすべてのフィールドで、というわけにはいかないのだが。

古代林エリア5

キャンプ跡地(エリア5)

古代林上層でも比較的奥まったエリアだが、龍歴院の先遣隊がキャンプを設営したというエリア。あわれそのキャンプはディノバルドによってぺしゃんこにされたという話だが、そもそもドスマッカオから果てはラージャンの登場エリアでもあるので、ここにキャンプを設営しようとしたという時点で間違いだっただろう(龍歴院の人はさほど現場慣れしていないのかもしれない)。

しかし、おかげでここでボロピッケルや携帯食料などが手に入るのではある。これについては以前から背景がある。雪山のキャンプ跡地などのこととして想定していたのだが、こうした跡地を撤収しない理由、またそこで繰り返しアイテムが拾える理由として、そこをアイテムの補給場所としてハンターたちが目印としているからだ、としたい。

余ったアイテムの置き場

そのときの任務を終えたハンターが、次に来るハンターのために、余ったアイテムをこのキャンプ跡地に隠しておくのだ。実際に、そこに「置いてくる」こともできる(コマンド的には「捨てる」だが)。そういう場所だと思うと、また雰囲気が違って見えるのじゃないかと思う。場所的に、ここから進めば深層へ行くための入り口となる巨大キノコの上に出る、という点からも、補給チャンスの場として似合っているだろう。

ちなみに余談だが、このテントはちょっと目を引く。他のテントはモンスターの皮が素材となっていて、鱗様の生地であるものだが、ここはナイロン製かという感じである。テントがモンスター素材で、というのはかなり意識されたものなので、ではこれはなんだ、というのが気になる。

古代林エリア7

竜の巣(エリア7)

いまひとつの巨大キノコ手前のエリアで、雰囲気的にはここが古代林上層部の最深部となる。竜の巣であり、卵があるエリアでもあるが、清冽な水の流れなどもあり、森丘の竜の巣エリアなどと比べると、明るい雰囲気がある。

竜の卵がある所とて、小型モンスターのマッカオがこれを狙っていつもウロウロしている。親分のドスマッカオに至っては、この付近で空腹になると、大胆に卵に頭を突っ込んで食べはじめるので驚きだ。

最も簡単な卵運び

ハンター視点から見ると、ここの竜の卵は歴代のフィールドのそれと比べて大変「運びやすい」ものだといえるだろう。素材採集ツアーなどでは卵を入手しても特にモンスターの再配置など起こらないし、怒り狂った親竜(ディノバルドか)が追いかけてくるという仕様もないので、ここからエリア3→2→1と、卵運びの脅威になるような相手のいない順路を歩けば良いだけである。下層のガーグァの卵・久遠の化石と併せて、古代林は運搬業務入門にうってつけのフィールドかと思われる。

また、プレイヤー本人として大変好きなエリアでもある。この水の流れは蛇喰の淵だ(大蛇が岩を噛んで這ったのでこうなったという場合がある)。ここで釣りでもできたらいうことないのだが、そこは残念か。マッカオが次々やって来るので、そうそうのんびりできる場所でもないが。

(「古代林をめぐる3」に続く)

蛇喰の淵だ

▶︎ 関連記事

概要
MHシリーズの基盤にはどのような構成があるべきか、ここでは「MONSTER HUNTER 0」のタイトルでそれを考えてみたい。

▼ ベルナ村

調査員と肉焼きと
話はベルナ村と古代林に移る。ここでは調査員のタマゴの活動を一方の筋としていこう。狩ではなく調査が目的で狩場に入る人の活動と、それに先んじる、ゲーム上のチュートリアル、肉焼き・調合などの基礎の基礎のところも扱っておきたい。

調合と駆け出しと
人はモンスターのような強靭な身体を持たない。牙も爪も比べようもないほど貧弱だ。しかし、人にはモンスターにはない武器がある。それは人よりに世界を書き換えていくという力・知恵と技術だ。これは狩場では調合という形で現れる。というよりも、調合とはそのような視点から捉えるべきものなのだ。

古代林をめぐる1
せっかく調査員(のタマゴ)が主人公なので、古代林フィールドのレポートをまとめよう。例によってゲーム攻略のための話ではなく「あの世界の調査員は何を調査するのか・すべきか」というような視点寄りの話となる。もっとも、体験学習に来た学生の話なので、扱う範囲はドスマッカオあたりまでとなる(これとて討伐などできるわけもない)。

▼ その他

キレアジと骨武器と
色々なアイテムの解釈というものがアイテムの数だけあるわけだが、特にキレアジのこと。その背びれが非常に硬いので、砥石がわりになるという魚である。

交易とレンジャーと
雪山地域は物資に乏しい。セカンドフィールドを併せ考えてなお、そうだろう。そこで、他地域との交易が重要となってくる。雪山での採集は、その交易を行うための「他地域での需要」を見込んだ活動となる。自分の村の需要という視点とは少し異なるのだ。ここでは砂漠地域との交易を例にそれを見てみたい。

特産交易とガレオスと
砂漠で得られる物資は限られている。ゆえに、各地との交易が必須である。特に、生命線となる耐暑アイテムの素材たる氷結晶の安定した入手経路は重要だ。すなわち雪山ポッケ村との交易が盛んという話になる。

森丘
森丘フィールドのちょっとした景色、話題。普段大型モンスターと渡り合っているだけだと赴くことも稀になるエリアや、見逃しがちになる光景などを紹介していきたい。