事項:ア行


※年数は西域でもっとも稠密に遊ばれるフェランの村の開村からの数字。MHXX の主舞台は270年、MHRise の主舞台は275年となる。

ア行見出

アイザック・ニール
アウタ(街)
イスミ村
エルデ鋼

アイザック・ニール(235〜 男)

フェランの村の書記家の人だが、現在はセレナ村在住のスクライブ。ソフィア・ニールの兄。わずか十歳にして、妹の異常な才能を活かすには自分が手足となるべきだと悟ったという、ある意味傑物。それで早くからシュレイドのアーカイヴたるセレナ村に拠点を持ち、ソフィアのもとへ膨大な資料を写し送り続けている。

その使命感への拘泥は周りの心配するところでもあったが、ソフィアがセレナ文庫の索引を完成させ、『インデックス』の初版を出したあたりで、憑き物が落ちたように軟化した。今ではセレナ・ゲリョスの一員であったアイリスと結婚し、娘もいる。

また、アイザック自身の研究欲も表に出てきている。『湖西誌』の広域版である『アルコリス誌』の著述が彼の望み。

アウタ(街)

フラヒヤ山脈の南麓にある街。一帯の産物の集積地となる商業の街で、狩場を管理する街ではない。

北方でもっとも歴史のあるヤニス商会を筆頭に六つの商会による共同統治がされている。街は六角形をしており(ゆえにアウタの別名は「雪の花」)、六つの街区がそれぞれの商会と縁のあった家や店で成り立っている。

ハンターとの関係では、ラトヴァ商会が昔から商隊護衛のハンター斡旋に強かった。ラトヴァはハイリンナ独立の後ろ盾となってもおり、ハイリンナ・ハンターズギルドの支部もラトヴァ街区にある。

また、アウタには四宝石の調合家のひとつ、メートランドの本家がある(ヤニス街区)。

イスミ村

ユクモ地方の古い村。ヒスイ家を筆頭に、メノウ・コクヨウの三家によって開かれ、現在も運営されている。〝イスミ〟の由来は不詳だが、もともと〝ヒスイの村〟であったものが外部の人たちにイスミと転じて口にされたものと考えられている。ちなみにヒスイ・メノウ・コクヨウは石のことではなく、伝説上の樹木のこと。三家の祖先がそれぞれの樹木のもとに暮らしていたという神話を持っている。ことにヒスイの木は生命の樹のことではないかと考えられている。

良木を求めて移動してきた木地師たちの里で、木を育て伐採・製材し木地師の技を振るう棟梁家がヒスイ。建築土木の技を振るメノウ(今は造船も)、それらをモンスターの脅威から守るコクヨウ、と役割がある。だたし、ヒスイはそれらすべての棟梁であるので、ハンターを輩出することも少なくない。

またイスミ村は渓流様の狩場を監理する村でもあるが、村から狩場へは、道のりにして40kmという距離がある。ただし、狩場手前に湖があり(モンスターの棲息境でもある)、林業の山師と漁師と解体師の衛星集落・離れ里がある。ハンターはガーグァ便で一日かけて離れ里へ向かい、一泊してから翌朝舟で湖を渡り狩場へ入る。

メノウ家の造船:ユクモ地方は強靭な木材が産することから、水の多い地方の造船業の者たちとつながりがある(ユクモ地方は西域とのつながりが強いが、イスミ村はこの件で東域のクアラと関係が深い)。イスミ村ではメノウの家が交流を持ち、漁舟くらいの造船は村内で行われている。またこのため、ルドロス・ロアルドロスの皮の需要が高い(アウトリガー式のカヌーが良く造られる)。

エルデ鋼

ハンターの剥ぎ取り用のナイフなどがこれで造られる。ハンター用の武器でいえば特級素材で造った武器に匹敵する強度と切れ味のある刃物ができる。しかし、非常に重いので片手剣サイズにしてもう振るえたものではなくなる。

鉄鉱石が採れる所で一緒に〝黒鉄鉱〟と呼ばれる鉱石が採れることがある。黒鉄鉱は鍛えてもどうにもならないものなのだが、これを少量のエルデ鉱石という素材と一緒に鍛えるとエルデ鋼ができる。

ただし、これは火の国の専売特許となっており、火の国で修業し免状を得た者にしか鍛造が許されない(親子間の伝授でも免状は出ない)。エルデ鉱石のありかが火の国の秘事であり、免状を持つ者のところにしか供給されない。

ハンターの他には解体師やモンスター素材を扱う職人全般の道具がこれで造られるが、非常に高価。ハンターの剥ぎ取り用ナイフも安くて100,000zもする。しかし、だからといってハンターが親子などでこれを譲ったりするかというと、普通はしない。エルデ鋼のナイフを持っていることが一人前のハンターの証となるためである。