事項:カ行


※年数は西域でもっとも稠密に遊ばれるフェランの村の開村からの数字。MHXX の主舞台は270年、MHRise の主舞台は275年となる。

カ行見出

解体師
狩人
クアラ(街)
ククリット・ファーラング
ゲリョス(セレナ・ゲリョス)
ケロス(セレナ・ケロス)

解体師

ただモンスターを殺すだけで収入になる狩は限られる(間引きや護衛などはそうだが)。一般的には狩ったモンスターを素材として必要とする買い手がつくことによってハンターの収入も生まれる。

ひとりのハンターが狩場で大型モンスターを倒しても、どうなるものか。荷車で運ぶといってもその上に持ち上げることすらできないだろう。無論モンスターの遺体はそのままではどんどん劣化し、素材としての価値を下げてしまう。

そのようなわけで、大型モンスターの狩の背後には、狩られたモンスターを運び解体し、適切な素材へと一次処理する専門の集団が存在する。彼らは〝解体師〟と呼ばれ、概ね各々の狩場に専属の解体師集団がいる。村里よりも狩場に近い危険な土地に拠点を持つので、ハンターとしての力のある者もそれなりに属している。

西域では解体師はハンターズギルドと狩場を監理する村(狩られたモンスターの所有権は基本この村にある)との間にあって常に中立である必要があり、慣れ合いを防ぐために数代ごとに担当する狩場を移動していくものとなっている。

東域は西域よりも村里の自主独立性が強いので、解体師も狩場を監理する村の一部であることが多い。また、解体師がそのまま村付きのハンターのような狩場の監理者であることも多い(これは西域ではまずない)。

狩人(かりゅうど)

極小数ながら、連絡のあるすべてのギルド管轄域で自由な活動が認められるハンターがいる。〝モンスターハンター〟という許しを持つ彼らは、ハンターではなく〝狩人(かりゅうど)〟と呼ばれる。

全域でも十人といないといわれているが、生死不明の者も幾人かおり、実際何人いるのかは不明。ここでは、リオ・ホワイトロックとカジカ、ロックラックのルクレティア・マグナスの三名のみの活動が確認されている。

シャガの里とその周辺

クアラ(街)

南北と東西の凪の大帯が合流する地点(大河が分かれる地点でもある)にはクアラという大きな湖があり、ほとりに同名の大きな街がある。クアラの街は温暖地域と雨林地域、そして西部山地ユクモ地方からの文物が集まる商業都市で、乾燥地帯のダウリヤの街と双璧を為す。しかし、こちらはより商業に特化した街で、ハンターの拠点という側面は薄かった。

街を治めているのは「○鳥(マルトリ)屋」という東域二大商会の一方。この先代の長がハンターズギルドに合力したことでハンターを養成するシャガの里設立が実現した。

なお、クアラの湖は凪の大帯のど真ん中ということで危険なモンスターがまったくおらず、魚類の宝庫でもある。このため、クアラの街には漁師の一大集落があり、大河水運の拠点ともなっている。水運業も今は○鳥屋に吸収されているが、もとはその大河の名を冠したイコナ衆が取り仕切っていたもので、現場の方はそのままである。

「いざ、参る」
ククリット・ファーラング
(50才 男)

シャガの教官の一人。専門はボウガン。

ファーラング家はドンドルマ管轄の解体師の家で、もとはテロス密林近くの一族。故にククリットは解体の技にも通じている。また〝シュレイドのアーカイヴ〟たるセレナ村に学んだこともあり、採集術もエキスパートの域にある。マナサの担当教官。ククリットは西域の元特級ハンターだが、翔蟲の使用・壁走り・ガルクの使役はできない。

ちなみに胴具を着けないのは、生徒に「俺に頼るな」と明示するため。また、ククリットは常在狩場の精神の持ち主なので、シャガの自宅の自室が狩場のキャンプそのものとなっている(上が自室)。

ゲリョス(セレナ・ゲリョス)

セレナ村にはハンターの益となる情報の収集編纂に特化した集団〝ゲリョス〟があり、直属のハンターもいる(鳥竜のゲリョスと呼び分けるため、しばしばセレナ・ゲリョスと呼ばれる)。光り物を集めるゲリョスの習性からの名で、当該ハンターは当然ゲリョス装備をトレードマークとしている。ヘビィボウガンのタンクメイジはセレナ・ゲリョスのハンターが、どこでどのようなモンスターを相手にしても良いように、と開発された。

また、ここのハンターは素材採集家の最高峰でもあり、セレナ・ゲリョスはその技術の集積場でもある。これは200年ほど前のタガート夫婦の活躍を嚆矢とする。

ケロス(セレナ・ケロス)

セレナ村にはアプケロスの甲羅から作られる版を刷る「印刷」がある(活版は無い)。〝甲版印刷〟はここの専売特許であり、甲羅の加工技術を秘匿する印刷集団〝ケロス〟がある(しばしばセレナ・ケロスと呼ばれる)。ただし、印刷物の本はまだ限定されており、セレナ文庫や(ハンター社会では)「狩りに生きる」が流通している程度。依然としてスクライブたちによる写本は重要。

甲版印刷は、まずアプケロスの甲羅を加工した版板に特殊な薬剤で鏡文字(鏡像紙面)を書き、表面をモンスターの体液で溶かす(鏡文字の部分は溶けずに残る)ことで版を作る。このためアプケロスの狩が常時バーディヤに依頼されており、モンスターの体液の収集も常設依頼として出されている。