HUNTER's LOG
MONSTER HUNTER 0

キレアジと骨武器と


少し小ネタを挟んでおきたい。色々なアイテムの解釈というものがアイテムの数だけあるわけだが、特にキレアジのこと。その背びれが非常に硬いので、砥石がわりになるという魚である。

このキレアジの効果というのも代々定まらぬものがあり、以前は砥石の半分の効果とかであったが、ここしばらくMHXXまでは砥石と同じ効果となっており、MHWでは(砥石が消費アイテムでなくなったのに伴い)砥石を上回る効果を持つに至っている。

アイテムの姿

MHXXのキレアジは砥石と同じ効果であり、取り立てた個性はないのだが、ここではやはり研磨力は砥石に劣るものとし、そこに個性のあるものとしたい。

と、その前に。果たして魚のヒレで刃を研いでいるというのは実際どういったものなのか、その様相を今少し詳しく考えておきたい。

生魚でゴシゴシと?

ここでは、釣り上げた魚そのもので武器をゴシゴシこすっている、という光景は外したい。釣られたキレアジは、その狩で使われるものではなく、捌かれヒレ皮が持ち帰られる。そして天日干しにされ、シート状に整えられたもの(厚い紙ヤスリのようなものと思われたい)が、砥石がわりにまたの狩に持ち込まれる。使用の際は、少し水で戻して柔らかくし、これも紙ヤスリのように木片などに巻き付けて使う。ここではキレアジは、このようなアイテムだということにしている。

低い研磨力故に

さて、そのキレアジを敢えて砥石がわりに使う理由はどこにあるか。ここでは、刃部がモンスター素材の近接武器を研ぐのに良い、としている。簡単には骨武器にはキレアジ、ということだが、骨武器と見せて刃部は金属というものも多いので、あくまで刃部がモンスター素材の武器、ということである。

これは、モンスター素材の刃も砥石で研げるが、削れ過ぎてしまって摩滅が早くなってしまう、ということだと思われたい。殊に、駆け出しの村ハンターが使う武器の刃の硬度では、その差が顕著になる。低い研磨力故の需要がキレアジにはある、という寸法だ。

このような具合に、ごくごく些細な部分に背景をもたせながら、MH0は構成されていく。その積み重なりがゲーム画面の向こうの奥行きとなる。また、そのひとつひとつをうまく連絡させることが、その土地に独自のハンター像にもなる。このキレアジの話などは、ココットの村のサーペントバイト使いの話と相性が良く、森丘の狩の背景の厚みになるだろう。

この武器は先々鈍器界の雄ともなる

ちなみに、金属製の刃部には普通に砥石が使われるのだが、その研ぎ上がりがまろやかになる点から、鈍器使い(緑・黄色ゲージの攻撃力が上がるスキル)はこの場合もキレアジを用いる、というのも面白い。上位以降となると、骨武器だから硬度が低いというイメージも胡乱になるので、こちらの想定が活きるかもしれない。

釣りを楽しむ

このようなキレアジの運用なのだが、ココット村のハンターであれば、せっかくなので自分で釣って備えたい。なんとなれば、MHXXでもっともキレアジを釣りやすいのが、森丘キャンプの釣り場であるからだ。出現確率では古代林のエリア3が上なのだが、そちらは水面の反射で魚影が分かりづらい。

おまけに、良い機会でもあるので、MHXXゲーム上での釣りの基本的な手法なども知っておこう。ベテランに目新しものはないと思うが、近接武器使いはあまり釣りと縁がないものではある。

キレアジ釣りに絶好の森丘BC

魚釣りにはまず、スキルのハンター生活を発揮する。5スロスキルなのでこれは容易だ。このスキルにはかつての釣り名人スキルが内包されており、一回目の当たりに合わせれば魚が釣れるようになる。これがあるとないとでは、かかる労力に雲泥の差がある(ネコ飯スキルでも代用できる)。

また、残念ながらキレアジのみが釣れるという、かつての「キレダンゴ」はなくなってしまったのだが、何かしらのダンゴ餌を持ち込む。これを投入してすぐ引き上げれば、魚影がリセットされる。エリアチェンジでもリセットされるが、ダンゴ餌リセットの方が格段に早く、楽だ。魚影の中にキレアジが見えなくなったら使う。

なお、最近の釣りは投入した餌を移動させることができるので、特定の魚を狙いやすい。このあたり忘れず揃えて挑めば、10分かからず所持限界の20匹は釣れる。それを転がしニャン次郎に頼んでもう20匹釣ってもよい。さらに、「森丘のトロサシミウオ」クエストを使えば、メインとサブ(黄金魚)の両方の報酬にキレアジが期待できる。

餌の移動は十年前にあっても良かった

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概要
MHシリーズの基盤にはどのような構成があるべきか、ここでは「MONSTER HUNTER 0」のタイトルでそれを考えてみたい。

▼ ココット村

森丘とランポスと
それぞれの土地には、そこに良く適応し、旺盛に繁殖するモンスターがいる。これをどう制するかがその土地に村落を営む人々、その村のハンター第一の課題であり、森丘に近いココット村ではランポスがその対象となる。

ハレの日と竜の巣あさりと
採集クエストはゲーム内にたくさんあるが、あれしきで済むものとは思われないので、自分でクエストを作ってしまおう。MH0においては、基本クエストとは自分で作るものである。

ガラス素材と護衛任務と
ハンターの重要な任務に、ハンターではない人々が何らかの仕事をしにフィールドに赴くにあたり、その現場と経路の安全を確保する、護衛任務というものがある。ここでは森丘のセカンドフィールドとしての沼地に採掘に赴く人々の護衛任務という仕事を見たい。

骨素材と虫狩と
ゲーム内のクエストの背景を大きく変えてしまう例をあげよう。今回は甲虫の大発生クエストで、その大発生が村にとって重要なものであり、待ち望まれている季節的な一大事なのだという話をしたい。

狩場の時間とイャンクックと
今回のお相手となるのはわれらがイャンクック先生であります。ゲームプレイヤーとしてはもう十年以上狩り続けている相手なので、LV.2 サーペントバイトであっても5分もかからず狩れてしまうのだが、無論あの世界でそういくわけはない。

激闘リオレイア
ココット村のルーキーハンターは、三年ほど村と直轄の森丘の狩場で基礎を培う。そして、関門とされるモンスターを狩猟してのけたならば、ものになる者として街へ送り出される。イャンクックを狩れればまずまず、リオレイアを狩ってのけたならば期待の新人と見做されるだろう。