HUNTER's LOG
MONSTER HUNTER 0

骨素材と虫狩と


もうひとつ、森丘のセカンドフィールドたる沼地にて、ゲーム内のクエストの背景を大きく変えてしまう例をあげよう。今回は甲虫の大発生クエストで、その大発生が村にとって重要なものであり、待ち望まれている季節的な一大事なのだという話をしたい。ブンブン煩わしい虫どもをどうにかしてくれ、という話とは大分違うのだ(ブナハブラは装飾品となるのでまた違うが)。

甲虫の大発生というのも、MH1この方、プレイヤーにしてみれば「なんでこんなクエをしないと……」と思わせられる、二重に煩わしい代物であったのだが、その「なんでこんな」が考えどころである。そこに必然となる背景を与えると、様相が一変する。

日常的な骨素材

ハンターにとってモンスターの骨が重要なのは言うまでもないが、村人の日常にも骨を素材とした日用品が多く使われていると思われる。思うに、われわれの使うプラスチックに似た使いどころのあるものじゃないか。そうなると削るだけで加工されているとは思われない。

もっと、可塑性を高め再硬化するような仕組みがあるのだろうと思う。実は骨武器というのはまさにそうで、すでにMH2のオープニングで何かの液体に浸け軟化させた骨を圧縮する様子が描かれている。より日常的な小物類の作成にも同様の技術が用いられているのではないか。

骨は圧縮して強度を上げる

そうなると、あの液体は何だ、という話になる。おそらくモンスターの体液だろう。アイテムの説明としては接着剤になるとあるが、溶剤と考えるならば、そう無理なく「骨素材を軟化させるモンスターの体液」という線は描けそうである。

かくして、主に甲虫類から得られるモンスターの体液は、人々の暮らしにとって非常に重要な素材なのである、という話となる。甲虫の大発生はこれを得るためのボーナスステージと化すのだ。

虫を狩る

このようなわけでココット村のハンターは、その時季になると沼地へ赴くことになる。ちなみにオトモアイルーは十年たっても虫を壊してしまう点成長がないので(ネコはちょろちょろ動くものには手を出さずにはいられない?)、このときはお休みとなる。

[※その後、こちらがしゃがめばオトモは匍匐して攻撃しなくなる、という単純な解決策に至る。十年思いつかんかったとは……]

虫は毒で狩る

念のために説明しておくと、MHの甲虫類はクンチュウのような例外を除き、攻撃するとほぼほぼ砕け散ってしまい、素材が得られない。これが毒殺すると形を保ったままとなるので、素材の剥ぎ取りができる(この毒化している虫をアイルーは攻撃してしまうのだ)。

また、毒を使うということで、防具に一工夫。おなじみランポスシリーズなのだが、頭部をランポスキャップとして、覆われている口元に自分が毒を吸わないようにする細工があるとしたい(男装備だけだが)。些細なことだが、ちょっとそれらしさが増す。

頭部にひと工夫

ベースになるクエストは「甲虫の悪夢」で、ランゴスタとカンタロスのどちらでも合計で20匹討伐すればよいというものだが、モンスターの体液が剥ぎ取りできる確率はカンタロスのほうが上なので、そちらを狙おう。カンタロスだけで20匹は出現する。

同クエストにはゲリョスがおり、上手く立ち回ればゲリョスの毒で虫を毒化することもできるが、そのあとに踏みつぶされるのがオチなので、無理せずけむり玉を使おう(無用な狩はしないというのは鉄則で、ゆくゆくけむり玉は重要なアイテムとなる)。

この状態で虫狩も続行できる

毒化のアイテムとしては、毒けむり玉を持ち込みと現地調合で十分足りる。カンタロスをうまく誘導して複数一玉で毒化させるとお得だが、たいしたコストのかかる狩でもないので、あまり気にすることもないだろう。クエストの報酬にもモンスターの体液がのるので、運が良ければ10個ほど得られる場合もある。

あてのない話

話としては以上なのだが、このような背景を考えると別に不満な点も出てくる。毒化に適した武器としては実はライトボウガンを使いたいのだが、あまりよいものがない、という話。毒化に最適化したライトボウガンとしては、ショットボウガン・蛇などがあるのだが、ココット村のルーキーが使う武器とはできない。

なんというか、ガンナーでないハンターや調査員の使うような、シンプルで扱いやすく、護身には十分な小さなライトボウガンがほしい(MHWのスリンガーみたいだが、あれはより専門的な道具なのか?)。上のようなモンスターの体液需要の背景が見込めるならば、そういったライトボウガンで毒弾対応となれば重宝されるはずである。

ないので仕方なく、ユクモノ弩をそれと見立てたりもしているが、そういうニッチはあると思う。

本当はボウガンを使いたい

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概要
MHシリーズの基盤にはどのような構成があるべきか、ここでは「MONSTER HUNTER 0」のタイトルでそれを考えてみたい。

▼ ココット村

森丘とランポスと
それぞれの土地には、そこに良く適応し、旺盛に繁殖するモンスターがいる。これをどう制するかがその土地に村落を営む人々、その村のハンター第一の課題であり、森丘に近いココット村ではランポスがその対象となる。

キレアジと骨武器と
色々なアイテムの解釈というものがアイテムの数だけあるわけだが、特にキレアジのこと。その背びれが非常に硬いので、砥石がわりになるという魚である。

ハレの日と竜の巣あさりと
採集クエストはゲーム内にたくさんあるが、あれしきで済むものとは思われないので、自分でクエストを作ってしまおう。MH0においては、基本クエストとは自分で作るものである。

ガラス素材と護衛任務と
ハンターの重要な任務に、ハンターではない人々が何らかの仕事をしにフィールドに赴くにあたり、その現場と経路の安全を確保する、護衛任務というものがある。ここでは森丘のセカンドフィールドとしての沼地に採掘に赴く人々の護衛任務という仕事を見たい。

狩場の時間とイャンクックと
今回のお相手となるのはわれらがイャンクック先生であります。ゲームプレイヤーとしてはもう十年以上狩り続けている相手なので、LV.2 サーペントバイトであっても5分もかからず狩れてしまうのだが、無論あの世界でそういくわけはない。

激闘リオレイア
ココット村のルーキーハンターは、三年ほど村と直轄の森丘の狩場で基礎を培う。そして、関門とされるモンスターを狩猟してのけたならば、ものになる者として街へ送り出される。イャンクックを狩れればまずまず、リオレイアを狩ってのけたならば期待の新人と見做されるだろう。